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百合のカリスマについて書くブログです
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今月は区内某所にて、千田有紀先生の少女マンガ講座を聞く機会がありまして。
毎回とーっても楽しみにしています。

白ばら物語・ベルばらから始まり、花の24年組、やおい、BLと話が続くそうで。

講座は「恋愛」をテーマにしてます。


ところでベルばらといえば、オスカル様♡
そして男装の乙女の存在です。


男装乙女の系譜は、池田理代子作品のなかで
オスカル→ユリウス
と続いていきます。

(ユリウスはロシア革命を題材にした『オルフェウスの窓』の主人公のひとりです)

オスカルは男子しか跡目をつげなかった将軍家に生まれたため、
男として育てられ、女だてらに王妃を守る近衛隊の隊長まで上り詰めます。
ところがフランス革命の思想にふれ、市民革命に命を燃やすことになる女性。
衛兵隊にはいってからは女であるからゆえのセクハラも受け、
それなりに傷つきながらもアンドレに助けられ、
男として自由に生きていく命を全うします。

一方ユリウスは、財産相続を狙った実母の企みで男のふりをしています。
学校に通うなかで、同じ学校に通う男性学生に恋をします。
そして紆余曲折を経て「女性である」とカミングアウトすることを心に誓いますが…
なんやかんやでうまくいかず、舞台はロシアに移り記憶を失い革命の途中で殺されてしまいます。

オスカル様は、ほんと根性がド演歌!
男の服装をして生きていくこと、オールオッケー!
初恋(フェルゼン)は実らなかったけど言うこと聞く男(アンドレ)がいるからいっかー!
いえー!!!!

というノリに対し、ユリウスは男装はしていながらも、
自分の性別を明らかにできないことに苦悩しています。
その苦悩を晴らせないまま、記憶喪失でロシア革命なんです…

オスカル様のほうが、いわゆるジェンダー(社会のなかで決められた性別の役割)から
自由に生きているんです。
2人とも死んじゃう(というか殺されちゃう)んだけど、オスカル様のほうが
いい人生だったのかなぁ〜と考えたり。
それはもちろん、ジェンダー云々だけではないですが。


ウラヌスをこの2人と比べたらどうでしょう。


オスカル様よりユリウスより、我らがはるかさんはジェンダーフリー。
高校生なのにスポーツカーを運転して美人の相棒がいて、
セーラー戦士として戦う。
作中ではしっかり胸も描かれていて、女性としての身体性を否定しているわけでなく。
戦うヒロインにありがちな「もっと力があれば…!」という描写もなく。
(セラムン自体にない気もしますが)
男装はしているけれど、女性としてちゃんと存在している。
90年代の作品だからでしょうか??
小難しい話になるけれど、男女共同参画とか雇用機会均等、などがあって。
そこからバブルを経た少女マンガがセラムンかな、と。

少女の憧れとして「男役」を努めるウラヌスがいるだろうか、と。

女性として社会でも自由に生きていける設定が整った時代の「少女の憧れ」は
容姿はイケメンでも身体はちゃんと女性。
そして完璧の相棒がいる。


オスカル様の生涯の相棒は、結局いなかったように思うし
(私はアンドレ派ではないのですw)
ユリウスにいたっては、物語の後半は「悲劇の窓」の宿命に振り回されてるし!

完璧な伴侶をもつことが、幸せや憧れの定番になりつつある時代だったのかな〜


…まとまりませんが、このへんで。
こういうことはまだ考えていきたいと思っているので、また書こうと思います!


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