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百合のカリスマについて書くブログです
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はるかさんとみちるさんが、一緒にいない朝の話。
みちる目線。






きっと君には似合わないよ
ただ僕を待ってるだけの毎日なんて
…もちろん、寂しがってくれないと困るけれど




休日の朝は遅い。
みちるは袖口にレースをあしらってあるネグリジェから陶器のような白い手で、ウエッジウッドのカップソーサーを持ち上げた。
いつも朝にいれる紅茶はイングリッシュブレックファーストだが、今日はアールグレイ。意外に甘党のパートナーがいる時はいれない茶葉だ。



アールグレイにお砂糖をいれるなんて!
一度薫り高いアールグレイに無遠慮に角砂糖を2ついれている姿をみたとき、もうこの人にアールグレイは出さないと決めたのだった。
あのときは思わず、あらお砂糖いれるのね、とつぶやいてしまったあと、何が問題があるのだろうかという顔をされてしまった。いつも砂糖2ついれているのを、君は知っているじゃないかという顔で。
ソファに腰掛けながら、そんなことを思い出していた。



愛しの天才レーサー様は、お仕事で海外。みちるも当然、彼女のレースを観に行くつもりだったのだが、急遽東京でコンサートに出演することになった。世話になった恩師の代役である。最初は出演を受けることをためらったが、恩師にどうしても、と懇願されて承諾した。はるかのレースが観られないのは本当に残念なのだが、恩師の代役と天秤にかけてしまった。観るだけより弾くことのほうが好きだ。

最初、レースを観に行けないことを告げるとプレイボーイは軽く抗議した。僕との約束を反故にするなんて、とおどけてみせて。あら、そういうわけじゃなくってよ、お世話なった方からの依頼を断るわけにはいかないわ、と微笑んだがレース観戦できないことを悔やむ気持ちが全くないわけではなかった。それでも仕事。それに、天才レーサーはレースが終われば一目散に自分のところに帰ってくるだろう。ならば少しの辛抱である。たまには音楽の世界に没頭して、はるかを待っているのもいいかもしれない。

そんな気持ちを見透かしたように、恐ろしく整った顔立ちのレーサーが口を開いた。君は僕よりバイオリンに夢中になって、ただじっと待っていてくれたりはしないだろうなぁ、と。珍しいわ、すねているのね、かわいい、そう笑うと口を塞がれた。



寂しくなかったわけじゃないわ、そう思いながらみちるはカップを口にもっていく。
一口飲んで窓の外を眺めた。
そろそろ空港から思いっきりオープンカーを飛ばして、かわいい天才レーサーが帰ってくる時間である。






あったかいアールグレイな砂糖いれるな…って思ったけどせっかくなので最後まで書いちゃった…
矛盾ない話つくるのってむずかしい!いろいろあやふやだけどアップアップ!
みちるさんは仕事とプライベートをきっちりわけて気持ちもコントロールできると萌えるなと思って。
タイトルは適当につけました。山田

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