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百合のカリスマについて書くブログです
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バレンタインのオチ、的な。


例年通り抱えきれないほどのチョコレートをもって、はるかが帰宅してきた。
机上にどさり、と紙袋を置きため息をつく。
「なんだよ、みちる。今年は君が後ろにいてくれればこんな重い荷物を持つはめにならなかったのに」
「あら、はるか。私は貴女の子猫ちゃんたちに遠慮して差し上げたのよ」
はるかはちぇ、と言いたげにみちるを後ろから抱きしめた。
「それで、君からは、なにも?」
みちるはくすりと笑うだけで何も言わず、はるかの腕から逃れる。
「早く支度をして?予約は18時からよ」

まるで西洋の屋敷のような、趣のあるレストランに2人は座っていた。
いつもなら会員制プールのあるホテルを予約するのだが、今晩は食事をするだけなのでいつもと違う店にしたのだという。
料理はもちろん、デザートもおいしいと評判の店だ。昨年、ミシュラン二つ星を獲得したらしい。

食事をすませてバーで過ごすこともなく、早めにマンションに戻る。
今晩は、はるかは思いっきりみちるに甘えるつもりだったし、事実毎年そうしてきた。
「……で、君からのチョコはいつもらえるのかな?」
「デザートにピスタチオのケーキもベリーのアイスクリームもあったのに、まだ足りないのかしら?」
「君のチョコはまた別だからさ……」
「まぁ……」


ーーーーー


「あれ?そういえば、僕はまだ君の手作りチョコは貰ってないけど」
朝遅く、そう告げるはるかにみちるは苦笑する。
「存外、しつこいのね」
みちるがスノーボールを可愛らしくラッピングした包みを渡すと、はるかは無邪気に喜んだ。
やっぱりみちるの手作りがいちばんだな〜、一流シェフの作ったチョコレートよりうまい!とはしゃいでいる。
次々と頬張るはるかを見て、みちるが意地悪そうに笑った。
「貴女、子猫ちゃんたちから何を貰ったか把握していないのね。それは貴女が昨日貰ってきたのを包み直しただけよ」
はるかは最後のひとかけを、リビングの床に落とした。




******


怖っ!!!!!!
みたいな話になってしまいましたが…
私ははるかさんがスーパー感情わかりやすいタイプ、みちるさんがスーパー冷静沈着タイプだと萌えますwwwあと大事な日とかには手作りではなくプロによる高級使用を選ぶみちるさん(根っこからセレブ)と、えーでもでもみちるの手作りがいいようと駄々こねるはるかさん(ミーハー心を捨てきれない)を受信したはずですが、なんか違う話になりました。
ちなみにこの、みちるさんがやった手法は私実際やったことがあります。10年以上たったから時効かな〜www


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